国家発展改革委員会は11月30日、2020年1月から10月までの鉄鋼業界の運営を発表した。詳細は以下の通り。

1. 鉄鋼生産は増加し続けている

国家統計局によると、1～10月の全国の銑鉄、粗鋼、鋼製品の生産量はそれぞれ7億4,170万トン、8億7,393万トン、1億832万8,000トンで、前年同期比4.3%、5.5%、6.5%増加した。

2. 鉄鋼輸出は減少し、輸入は増加した

中国税関総署のデータによると、1月から10月までの全国の鋼材累計輸出量は4,442万5,000トンで、前年同期比19.3%減少し、減少幅は1月から9月にかけて0.3ポイント縮小した。1月から10月までの全国の鋼材累計輸入量は1,700万5,000トンで、前年同期比73.9%増加し、増加幅は1月から9月にかけて1.7ポイント拡大した。

3. 鉄鋼価格は着実に上昇した

中国鉄鋼協会のデータによると、中国の鉄鋼価格指数は10月末に107.34ポイントとなり、前年同期比2.9%上昇した。1月から10月までの平均は102.93ポイントで、前年同期比4.8%下落した。

4. 企業業績は引き続き改善

中国鉄鋼協会が発表した1～10月の鉄鋼企業の主要統計によると、売上高は3兆8000億元で、前年同期比7.2%増となった。実現利益は1585億元で、前年同期比4.5%減となり、1～9月間の減少幅は4.9ポイント縮小した。売上高利益率は4.12%で、前年同期比0.5ポイント低下した。