ルークによる報告 2020-3-9
ブラジルの鉱山会社ヴァーレは、ミナスジェライス州にあるファゼンダオ鉄鉱山での採掘を停止することを決定した。同鉱山での採掘を継続するための認可資源が枯渇したためだ。ファゼンダオ鉱山はヴァーレの南東部マリアナ工場の一部で、2019年の鉄鉱石生産量は1,129万6,000トンで、前年比57.6%減少した。市場関係者は、マリアナ工場の一部であるこの鉱山の年間生産能力は約100万トンから200万トンと推測している。
ヴァーレは、まだ認可を受けていない新規鉱山の拡張と、操業ニーズに応じた鉱山人員の再配置を目指すと表明していた。しかし、市場関係者によると、ヴァーレの拡張許可申請は2月下旬にカタス・アルタス地方当局によって却下されたという。
ヴァーレは、まだ認可を受けていない他の鉱山での操業拡大計画を紹介するため、近日中に公聴会を開く予定だと述べた。
ある中国のトレーダーは、マリアナ鉱山での販売不振によりヴァーレは供給を他の鉱山に切り替えたため、今回の操業停止が大きな影響を及ぼす可能性は低いと述べた。
もう一人の中国トレーダーは、「鉱山地域はしばらく閉鎖されている可能性があり、BRBFの出荷に支障が出るまではマレーシアの埋蔵量が緩衝材として機能する可能性がある」と述べた。
プラッツが確認した輸出データによると、ブラジル南部のトゥバラオ港は2月24日から3月1日までの間に約161万トンの鉄鉱石を輸出した。モンスーンによる天候の好転が寄与し、2020年に入ってからこれまでで最高となる週次輸出量となった。
投稿日時: 2020年3月9日